支部紹介

オストミー協会佐賀県支部の紹介

日本ストミー協会は互療会(1969年設立)からの長い歴史を持ち、オストメイト(人工肛門・人工膀胱等を造設した人)が安心して暮らせる社会を目指す、オストメイトによるオストメイトのための障害者団体(全国組織)です。

佐賀県支部は、佐賀県障害者福祉会館内(佐賀市)に事務所を置き、毎週火曜日と金曜日10時~15時開所しています。

佐賀県支部では、特にQOL(生活の質)向上を図るためつぎのことに力を入れています。

会員同士の懇談会、社会適応訓練事業としての研修会等

オストメイト交流会の実施(県内各地で毎月1回開催)
講演会の開催(医師・看護師によるストーマケア、健康管理等について)カラオケ会など

会報発行(年6回奇数月)

協会本部と佐賀県支部会報を通じて、各種催事の予定や実施内容、会員の生活状況や声の便り等を届けています。

ベテランオストメイトの紹介

佐賀県支部の会員88名の中にはストーマ生活の不安や不便さを乗り越えた、たくましいベテランオストメイトがたくさんおられます。

最高齢は102歳の女性をはじめ、90歳以上が8名おられます。また、年齢を問わずオストメイト歴25年以上が20名おられます。(2017年11月現在)

その中の一部の方を紹介します。

原田  栄治

84歳 佐賀市 オストメイト歴 ウロストミー20年 + コロストミー2年 
一昨年ダブルストーマになりました。市民健康診断をしっかり受けて、かかりつけ医院を持つことが大事、早期診断・早期治療が大切と思っています。

中嶋  巧

70歳 鳥栖市 オストメイト歴24年 コロストミー
野菜作り、ドライブ旅行、魚釣り、友人との飲酒などを自由気ままに楽しく暮らしています。(協会本部の理事もされています。)

増山  正治

88歳 唐津市 オストメイト歴27年 コロストミー
オストミー協会の会員は病気と闘う戦友と思っています。今は、川柳三昧の日々を過ごしています。

幸尾   

88歳 鹿島市 オストメイト歴31年 ウロストミー
これまで31年間何のトラブルもなく過ごしてます。イチゴ農家を息子に譲り、その手伝いをしています

松尾 喜久枝

84歳 伊万里市 オストメイト歴36年 コロストミー
毎日のグランドゴルフとカラオケ、そしてオストメイト交流会の後の食事会が楽しみです。

池田 美智子

78歳 有田市 オストメイト歴15年 ウロストミー
今は、楽しくグランドゴルフ、ミニバレーに参加しています。毎月のオストメイト交流会はとても楽しく色々なお話を聞けて助かっています

新年交流会を平成27年1月より毎年開催(会員・医師・看護師等参加)
新年交流会を平成27年1月より毎年開催(会員・医師・看護師等参加)

福祉制度の主な改善成果

1977年 オストメイトが厚生年金の障害者年金認定項目の対象となった。
1984年 オストメイトへの身体障害者福祉法適用を受ける。
同認定基準改正される。(1986年)
身体障害者手帳の交付開始
1989年 ストーマ装具の所得税医療費控除が認められる。
1990年 JR運賃・国内航空運賃等の障害者割引が適用される。
1991年 ストーマ装具代金の消費税が非課税となる。
1994年 ストーマ装具給付の自己負担額軽減(2カ月分一括交付)
有料道路通行料金の障害者割引適用を受ける。
2003年 身体障害者認定基準改正により、オストメイトの即時全員認定
携帯電話基本使用料の障害者割引が開始される。
2004年 有料道路ETC走行時料金の障害者割引が開始
2006年 日常生活用具給付制度にストーマ装具・用品/洗腸用具の給付を明記
避難所における災害用ストーマ装具の備蓄/緊急支給等を内閣府の「災害時要援護者避難支援ガイドライン」に明記
バリアフリー新法により「オストメイト対応トイレ」整備の法制化
2007年 厚生労働省、介護職のストーマ装具交換を条件付きで可能と通知

佐賀支部の改善成果

1990年 社会参加推進協議会を通してオストメイトの自動車税の免除を障害者4等級までに拡大
2015年 交流会(相談会)を佐賀市のみから県内7カ所に拡大
2016年 交流会案内パンフレットを作成し、一部の市・町や装具販売会社から会員以外にも配付してもらい会員増強をしています。
2017年 オストメイトの老後の不安解消の一助として、要望を出していた「介護職へ装具交換等の研修」が佐賀県主催で実施されました。